山中漆器は、轆轤を使って挽かれる丸物が得意で、精巧な椀や薄挽き、蓋物を作り、漆を塗ることで、実用性と芸術性を兼ね備えた美しい製品です。
石川県には漆器の産地が3つあり「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」に並ぶ「木地の山中」。山中は木地師が多く、挽物木地では全国一の生産量を誇ります。木地師は轆轤を使い、木材を削り出して器や装飾品を作る職人です。山中漆器の特徴である「木目を生かした器の作り方」では、木の成長方向に合わせて器の形を作る「縦木取り」と、木の風合いを活かした塗り「すり漆」が重要です。これにより、自然な美しさと独特の風合いが表現されます。
山中漆器の特徴の一つ、「縦木取り」をすることで乾燥による歪みが出にくい堅牢な漆器ができあがり、椀のみならず、薄挽きや蓋物などの精巧な仕上げが可能になるのです。さらに、千筋、荒筋など木地にさまざまな模様を施す加飾挽きにより、山中塗独自の細部までこだわり抜かれた漆器が誕生しました。
加飾挽き:木地の表面に並行筋や渦巻き線などの模様を装飾する技法
木地挽き轆轤機、鉋、鉋台など専門的な道具が色々とあります。
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